カルフール(家楽福)の不買運動?-中国の反仏運動事情




2008年04月21日

カルフール(家楽福)の不買運動?-中国の反仏運動事情

政治ブログ | ニュースブログ
dcc5b68d.jpg北京オリンピックをあと後3ヶ月控えて、中国が揺れている。
オリンピック聖火リレーの各地の抗議行動や、各国要人のオリンピック開会式のボイコットの高まり....
中国はオリンピックを通して、民族高揚心や協調心、経済発展をアピールするあてが完全に外れて、 各国から非難を浴びる状況に...
これに対して世界の中国人が立ち上がり初めてしまった。




先ず標的になったのは、フランス

フランスの聖火リレーの際、フランス政府が、抗議者に対しての
対応が甘いとの理由で、フランス製品の不買運動が今盛り上がっている。

その中でもカルフールが目をつけられ
少し前に中国人の友達の所にも


カルフールの不買運動を進めるショートメッセージが届き
驚いてたし、

この週末でには各地ででも騒ぎ...

以前日本のデモに比べると規模は小さいが
今後、西欧各国の圧力が強まるとさらにデモが広がるかも...






カルフール不買を呼びかける携帯メール

 中国内で112店を展開する仏大手スーパー「カルフール」での不買を呼びかけるチェーンメールが携帯電話で出回っている。「カルフールの大株主はダライ(・ラマ14世)勢力に巨額資金を提供し、大統領も北京五輪に反対している。開催3カ月前の5月8日から不買をしよう」
 大手ポータルサイトでも、ルイ・ヴィトンなど高級ブランドへの批判や「仏製から国産品に切り替えよう」との呼びかけが書き込まれている。
 北京市内のカルフール前では13日、20代の女性が「中国の主権を侵害するフランス製品をボイコットしよう」と呼びかけ、駆けつけた警官に説得されて引き揚げた。中国外務省の姜瑜副報道局長は15日の定例会見で「フランスは中国人民の声に耳を傾けるべきだ」とする一方、「市民が法律に基づき合理的な方法で意見を表明すると信じている」と自制を呼びかけた。
「朝日新聞の記事より抜粋」



メール内容
http://www.asahi.com/world/china/news/TKY200804150349.html


各地で起きたデモのニュース

パリで起きた北京五輪の聖火リレー妨害に抗議するため、中国湖北省武漢市などの仏系スーパー「カルフール」を標的にしたデモは20日、中国各地に広がった。新華社通信は同日、陝西省西安、黒竜江省ハルビン、山東省済南の3市で起きたと報じたが、他の地域にも波及している。中国当局は一部のデモを事実上黙認しているが、遼寧省瀋陽市で市民を連行するなど取り締まりを強めており、無秩序な拡大を抑え込む構えだ。
 新華社通信によると、19日に北京、安徽省合肥、雲南省昆明、重慶など各市のカルフール前で抗議デモがあった。20日も西安市で千人以上、済南市でも約100人がカルフールの前に集まり、「チベット独立反対」「北京五輪支持」を訴えた。記事は「公安当局が監視していたので、カルフールの通常営業には影響はなかった」と強調しており、当局のコントロール下だったことがうかがえる。
19日に1万人規模の抗議デモが起きた武漢市では、20日もカルフール前に若者ら数百人が集まったが、まもなく公安当局に排除されたという。
19日のデモの中心メンバーだった自営業の男性は20日のデモへの関与を否定、「我々のデモは中国当局と相談して計画した」として「官容認デモ」であったことを認めた。20日のデモは無許可だったため当局が取り締まったと指摘、「当局はある一定のデモは認めるが、無許可のデモには厳しい態度だ」と語った。
北京のカルフール前や仏大使館前は、引き続き公安車両が厳戒態勢を敷いた。いくつかの店の前で数人の若者がデモをしようとしたが、すぐに公安当局に排除された。
こうした中国当局の意向は、主要メディアの報道にも表れる。各主要紙や国営中国中央テレビは各地の抗議運動自体そのものについては伝えていない。新華社も20日夜現在、英語版のみで伝え、国内向けの中国版では報道していない。国内での波及を防ぐ狙いがあるとみられる。
一方で20日付の人民日報は2日連続で、「複雑な国際情勢下に中国は冷静さや知性を示さなければならず、愛国感情を理性的に合法的に表現し社会の安定を維持する」と呼びかける論評記事を掲載。他の中国各紙も自制を求める市民や識者の声を掲載した。
 北京の外交筋は「中国当局は、限られたデモのみ許可して国外向け報道でフランスに圧力をかけ、高まった若者らの愛国主義のガス抜きをする一方で、これ以上の拡大を防ぐために取り締まりを強めるだろう」と分析する「朝日新聞の記事より抜粋」




上海ではそれほど大きなデモの話しはまだ聞かないが 中国日本大使館
中国各地へ広まっている様子


日本の反日デモでもそうだったが
政府は海外などに対するデモには緩和的で
それほど大掛かりな取り締まりはされていないようである。


いつもそうだが、国内向けのデモはもちろん取締りが厳しいので
海外向けのデモで発散しているような気がしてしかたない。
ほとんどの人が政治目的でなくおもしろ半分の興味本位で参加しているのだろう。

しかし、中国の製品はほとんどが海外輸出
この不買運動がつつけば結局は中国自身に振りかかってくるのだろうおもう。
実際フランスでは逆に中国製品の不買運動を叫ぶ議員も出てきているとのことである

世界各国の中国政府への抗議も,
中国国内の民族意識の団結へとまったく裏目に出ているような気がしてしかたがない。


これら抗議も北京オリンピックなんて短期的なものでは
まったく意味がないと思うし
どうせ行うなら、北京オリンピックなんて言わず、長期的に抗議していかない
といけないと思うが...オリンピックが終わるといつの間に忘れていってしまうのだろう


あと3ヶ月は本当に何が起こってもおかしくない気配となってきた。
無事に終わってくれることを願うばかり....











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土日,成都や西安,鄭州などで大規模な反日デモが 発生し... 今日も武漢で反日デモ... ここ一週間程度は... 反日デモの緊張が続くかもしれない... ただ中国の場合,政府がデモをやめさせようと思えば 結構簡単に抑制できるので 今回は、いつものパターンで公認デモ...



コメント
1. Posted by サカタ   2008年04月23日 12:00
5 中国国家主席も動き出す
中国国家主席も動き出す
2008年4月21日、フランス・パリで起きた北京五輪聖火リレー妨害をきっかけに、中国各地で激しさを増す仏系スーパー「カルフール」へのボイコットなど抗議運動に対し、中国政府が沈静化に乗り出した。胡錦濤(こ・きんとう)国家主席が「学生のデモ参加禁止令」を出し、メディアでも自制を訴える文章が掲載された。中国時報が伝えた。
新華社通信はコラムで、「カルフールの大株主がダライ・ラマに資金援助を行った証拠が見つかれば、中国政府がきちんと制裁措置をとる。だが証拠がない以上、こうした動きは迅速に収束させるべきだ」と呼び掛ける文章を掲載。「くれぐれも反中国勢力の罠にかからないよう」訴えた。
20日付の人民日報(電子版)では「愛国主義は如何にすれば強まるのか?」と題する評論を掲載。「フランス製品のボイコットは愛国心の表れ」と肯定したものの、「愛国の熱い思いは、理性的なルールに則って表すべき」と自制を促した。
英紙「オブザーバー」によると、ネット上では「民族主義」に関連する書き込みが削除されるなど当局による規制が本格化。だが、「洪水のように溢れる民族感情は抑えられない」としている
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