矛盾が多い中国の経済コントロール-中国の物価事情




2008年06月23日

矛盾が多い中国の経済コントロール-中国の物価事情

上海生活情報ブログ | 政治ブログ
55e0a8c4.jpg19日夜 突然 ガソリン,軽油の値上がりが発表された。
大方の予想はオリンピックが終わるまでは
ガソリン価格は上がらないとの見解だったが
ここに来て 突然の発表









19日の夜はガソリンスタンドに長蛇の列が
できたとのことである。

価格はというと
上海地区で
93号ガソリン 5.19元/L→6.05元/L へ

約16.6%の大幅上昇


この大幅上昇ならば
タクシー代やバス代、電車なども価格も
直接的に影響を受けて値上がりするだろうとおもったのだが...




そうでもないらしい

タクシー,市内公共交通機関や長距離電車は
現時点で一切の値上げ不可

政府が補助金を出して対応するとのことである。



電気代も企業向けの電気代は値上がり
住居向けの値上げが見送られている。


1



今年に入ってからの
生活用品や食料品などの大幅値上がり
それに加え交通機関も値上げとなると....

不満がたまってしまうのだろう


この据え置き
一般消費者から見るとうれしいものだが

タクシーの運転手なんかはたとえ補助金があっても
たまらないだろうし、

補助金が多すぎて耐えられず
突然大幅値上げなんてことも今後考えられる。


ただ単に問題の先送りにしかならないような気がするのだが?

もともと
今回のガソリンの値上がりも
今まではガソリンを売れば売るだけ損をして売っていた中国

話しによると値上がり前は
ガソリン1トン売ると約2000元の損失
軽油1トン売ると約3000元の損失

がでていたらしい。

だから石油会社もなるべく売らないよう
ガソリンや軽油の供給を減らして、あちこちで
スタンドを閉めたりして対応
軽油などを求めて長い長蛇の列ができていた。

この傾向は今回の値上がりで少しは解決したみたいだが
まだ利益をあげるまでにいたっていないようである。


メンツだけで経済をコントロールしているような
感じを受けて仕方がない。


今後交通機関などをいつ値上がりを発表するのか?
(石油価格の値下がりを祈っている中国政府だとおもうが)
ガソリンの最値上げなどが今後の注目











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