中国政府に敗れたコカコーラ(可口可楽)/中国のM&A買収事情




2009年03月20日

中国政府に敗れたコカコーラ(可口可楽)/中国のM&A買収事情

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ec63b41c.最近コカコーラが中国の新聞を賑わせている。
去年コカコーラが大手果汁飲料メーカーの匯源を
買収を発表し...


中国の有名ブランドである飲料メーカーの匯源が
外資のコカコーラに買収されることで
民族的企業がまた外資に買収


一部中国国内で反発が起きていた


買収額の23億ドル外資の買収額では最大規模...
コカコーラは中国炭酸飲料市場の約50%以上シェアーし
匯源は中国果汁市場の40%以上をシェアーしているといわれ

国内初めての独占禁止法が適応されるか注目されたいてのであるが

その判断が中国商務省からされた...











結果は
コカコーラの買収は認められないとして却下...

コカコーラの買収却下のニュース

中国商務省は18日、米清涼飲料大手コカ・コーラによる果汁飲料最大手、中国匯源果汁集団の買収計画が「反壟断(ろうだん)法(独占禁止法)」違反にあたるとして、買収を認めない判断を関係者に通知した。2008年8月に同法が施行されてから、M&A(企業の合併・買収)の承認が拒否されたのは初めて。果汁市場の寡占を懸念している。一方、中国ブランドが外資の手に落ちることへの拒否反応が、消費者の間に高まっていることも背景にありそうだ。
コカ・コーラは08年9月に、「匯源(ホイユェン)」や「美汁源(メイジーユェン)」などのブランドで、中国果汁市場のシェアの約40%を握る同社を約23億ドル(約2230億円)で買収する方針を発表。買収案件承認を商務省に求めていた。
しかし同省は今回の買収申請に対し、「コカ・コーラは炭酸飲料で持つ支配的地位を果汁飲料市場でも実現する能力がある」との理由で申請を認めなかった。匯源は北京に本社を置く06年に設立された若い企業だが、マーケティング力で急成長し07年2月に香港で上場している。
08年の計画発表後、中国のネットサイトで行われた投票では「コカ・コーラによる匯源買収に反対」との意見が82%を占めた。北京五輪の成功や金融危機下での一定の経済成長維持など、国際社会で存在感を強めている中国。消費者の間にも急速に国内ブランド保護への意識が高まっていることが、今回の判断につながった可能性もある。
同紙は「商務省の判断は市場競争を正常な状態に戻す。コカ・コーラは匯源との直接対決が避けられない」とのアナリストの論評を紹介。中国資本がコカ・コーラという強大な国際資本との市場競争でも勝ち抜けるとの自信をにじませた。
コカ・コーラは商務省の判断を尊重するとしているが、一方で今後3年間に中国市場に20億ドルを投じ、工場建設や販売強化に充てる方針に変更がないことを強調した。商務省によると、独禁法施行後に合わせて24件のケースが審査された。今後は中国でのM&Aは微妙な消費者意識もからんだ独禁法上の判断を問われることになりそうだ。 
[産経新聞のニュースから抜粋]



中国商務省は18日、米飲料大手コカ・コーラ<KO.N>による、中国飲料メーカー、中国匯源果汁集団<1886.HK>の24億ドルでの買収提案を却下した。
商務省は買収が実現した場合、公正取引上悪影響を及ぼすと判断。コカ・コーラによる買収提案の変更も商務省の懸念解消には不十分だったとした。買収が実現していれば、外国企業による中国企業の買収としては最大規模となるはずだった。
ポラリス・キャピタルのアナリスト、ジェフェリー・ラウ氏は「中国が自国のブランドの買収に対しいまだ開放的でないことの表れだ」と指摘。その上で「保護主義的な政策は今年に入り至るところで見られため、市場にとって大きなサプライズではない。中国匯源果汁の株価が買収提案価格を約20%下回る水準で推移していたのはその表れだ」と述べた。
香港のコカ・コーラのスポークスマンはコメントを控えた。また中国匯源果汁からコメントは得られていない。
英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙がコカ・コーラは中国匯源果汁への買収提案を撤回する可能性があると伝えたことで、18日の取引で中国匯源果汁の株価は急落。前日比約23%下落した後、売買停止となっていた。
同社の株価は昨年9月初めにコカ・コーラが買収提案を発表した後、8月末の4.10香港ドルから11.28香港ドルに急伸していた。[ロイターニュースより抜粋]



この判断は結局は世論に応じたように思える...



匯源は10年前ごろ中国に留学に来たころ
結構購入していた...

そのころ、コカコーラなどの炭酸飲料は多く見かけたものの
果汁が含まれているは飲み物は非常に少なく
あっても果汁が10%程度の 砂糖水みたいなジュースばかりであったのを覚えている...

その中で唯一あったのが匯源の果汁100%のジュースであった...

値段は少し高いものの炭酸飲料があまり好きでなかった自分には重宝していた
飲み物...


しかし最近はスーパーなどではほとんど見かけなくなってしまった...
最近は外資系の果汁100%ジュースなども増えてきたし
また、上海などは外資系のスーパーマーケットなどが多いので
売れないとすぐに販売規模を小さくされてしまうのであろう...

まだ小さいお店には置いてあるのかもしれないが...


中国ではこのような民族的ブランドが外資に購入されると
つねに国内で反発が起きる...


ただ実際、反対している人たちの中にはコカコーラでまったく飲まない人は
数少ないだろうし...
実際匯源のジュースを飲んでいる人もほとんどいないのではないかと思える。

ただ単に感情論で反対...
しかしコカコーラは飲むし...匯源は買わない...

このまま何も変化がなければ匯源はいつのまにか淘汰されると思われる...


果たしてそれでいいのだろうか?

民族ブランドであるならばもっと率先して購入しなければ
いつかは会社も市場競争に負けてしまうが...


ただそんなことは中国人にとってはお構いなし...
自分は飲みたいものを飲むというパタ−ンで終わるのだろう...


だから中国には世界的なブランドが育たないと思われる...


もっと国家的なブランドなら国民も協力していけばいいのだが...











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